[笑いの模擬戦 ザ・ドリームマッチ] エントリーNo.4 スバル×シャマル

「シャマル先生ー! お疲れさまです」
「今日は一段と元気ね、スバル」
「そりゃもう! だってあたしたち新人、揃って新しいデバイスを作ってもらったんですよ。もう嬉しくて嬉しくて…」
「それではしゃいでるのね。…スバルのデバイスは、何ていう名前だったかしら」
「はい、あたしのは――」
「ブリッツキャリバー…だっけ?」
「似てますけど、それはギン姉のデバイスです」
「…それともプリッツキャリバー?」
「いやいや、言い直したほうが間違ってますから。そんなポキポキ折れそうな弱いデバイスじゃないですよ」
「じゃあブリッコキャリバーで」
「『じゃあ』って! 『で』って何ですか…! そもそもギン姉とブリッコって単語が全然結びつかない!」
「ああ…マックスキャリバーだったかしら」
「それなんか特警だか特捜ロボだったかじゃなかったですっけ? ……まああたしも似たようなもんですけど」
「じゃなくてエクスキャリバー?」
「武器の種類からして違いますけど…」
「それともマッチョキャリバーとか」
「もう武器ですらなくなってません?! すごい肉体派な感じ!」
「あ、マッパキャリバーね」
「そうそう全裸で突撃――って違いますから! 薄い装甲をさらに薄くしたってレベルじゃないですよそれ! 一撃必倒どころか一発で逮捕されますって!」
「だったらあのバリアジャケットは何よ。もう最初から半裸じゃない」
「半裸とか言わないでくださいよ…。ああいうデザインなだけです」
「とか言って、リボルバーナックルをフル回転させると風圧で服が飛ぶのよね?」
「飛びません! そんなまいっちんぐ的機能とかついてませんから! …勝手にあたしを全裸キャラに仕立て上げようとしないでください!」
「あら失礼。……他の子のデバイスも、名前ちょっと思い出せないわね」
「嫌な予感しかしないので別に聞きたくないんですが…」
「ティアナのはたしか、クロス…ミラージュ騎士団?」
「途中で止めれば正解なのに…。もうまともに答える気ゼロでしょ?」
「それか、アルミラージュ…とかいなかったっけ?」
「そんな手探りで質問されてもー! たしかになんかモンスターっぽいけど!」
「もしくはタキシードミラージュ」
「――っていうか…。出てくる単語がいちいち昔の特撮とか漫画とかアニメとか…。歳バレますよシャマル先生?」
「次にキャロのデバイスだけど」
「ティアのはもういいんですか?! 何その投げっぱなしトーク!」
「キャロ…キャロ…、…キャロケイオン?」
「要するに全然覚えてないじゃないですか…」
「ていうか手袋でしょ?」
「そんな潔くぶっちゃけないでください!」
「それからエリオのは…これは自信あるわよ?」
「…それは正解する自信ですか? それともネタとしてですか?」
「もちろん正解よ。ズバリ……スケトーダラ!」
「シャマル先生に一瞬でも期待したあたしが間違ってたー!」
「でもこの『スケトーダラ』の文字を並べ替えると…?」
「えーっと……。…って、一文字余ってるから何にもならないじゃないですか! あたしのバカー!」
「そして…ストライク」
「…? ストライク…って、元ネタ何ですか?」
「そんなのないわよ。エリオは私的にストライク♪ ってこと」
「先生の趣味なんか知りませんよ!! ていうかエリオ逃げてー!」

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