[なぞ] 2011/02/04

何も考えさせたりしていない。文学的素養もない。猿にタイピングさせたらこうなった。

こぼれた滴は、深山に光が差し込んで生まれた雪解け水のように混じりけなく澄んでいて。
だからあえてぬるま湯にはつからない。冷たい水でこそ身が清められる気がするから。
心が洗われたという実感は、同時にそれまでは汚れていたという事実を容赦なく突きつける。
毒されてなんかいない。いつだって、毒づいていて、毒気づいていて。世界で唯一の悪人。
ぼくは呪われた存在なんだと、思いを新たにする。普通のことが普通にできないもどかしさ。
冒されたリスク、侵された領域、そして、犯された過ち。ぎくしゃくした関係が積み上がる。

もっとスマートにやれるはずだ、などと幻想に溺れて。不器用な自分に蓋をして腐らせる。
具体例ひとつ示せないようでは話にならない。人生そのものが時間の無駄だという前提で。
それでも悩む姿には人間味があって。早々に考えることを放棄した自分には羨ましくて。
新たな道を切り拓くのは、とても勇気のいること。それがはっきりしただけで十分だった。
手をこまねいている現状を、説明できるから。言い訳できるから。責任逃れできるから。
ぼくはぼくとして、他の何者にもなれないできそこないの自分として、ただ暮らしている。

伝道師の説くアガペーに絆されたとでもいうのか。才能への心酔を、思慕と見誤ったのか。
それから、逃亡者リストの存在。壁が築かれることもなく、誰にも気づかれることもなく。
最終的にはわからずじまい。悩むだけ無意味だということが判明しただけでも収穫か。
期待していないと言いながら待ちわびて。見返りを願って。それこそツンデレじゃないか。
かつて「こんなもの」と軽蔑していたものに、今やすっかり心を囚われている自分がいる。
手の中で世界の全てが手に入るなんて信じない。だから外に出る。地産地消を旨として。

ただ、自分というものをつまびらかにしたいだけ。唯一胸を張れる、ぶれていない思い。

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