[なぞ] 2010/07/24

報われない人生だなどとは言わない。報われるようなことをしていない。何一つ、成していない。

じゃあいつまでが準備期間なんだよ。どこまでが助走なんだよ。…きっと、答えられやしない。
いらぬ気を遣わせてしまう。見苦しい言い訳をさせてしまう。わざわざ遠回りをさせてしまう。
ひとえに、ぼくがこんな場所にいるから。誰にも望まれることなく。obstacleでしかない存在。
自分がもっと若ければとか、もっと時間があればとか、言い逃れで自分を納得させているだけ。
空気になるのが怖くて騒いでみせる。目立ちたがる。つむじ風になっただけだとも気づかずに。
結局、甘やかされて生きているだけ。腫れ物を触れるように恐れて、本気で叱ってはくれない。
完全に平等な、実力主義の世界。そう…運も、コネも、水面下の交渉能力も、みな実力のうち。
きみを振り向かせられたら一人前、なんて強がってみても、その日に向かうための努力もなくて。

言葉がたゆたう世界であっても、また。視界に広がるのは既存の勢力図と既得権益の構図だけ。
シナプスのように簡単に活性化したりはしない。疎外感が視覚化される。見せつけられるだけ。
何もかもが中途半端で。こうしたいという主張がなくて。どこにいたって、寄りかかれなくて。
光に引き寄せられて集まるのに光を浴びない。ただ群れたいのでもない。だったら何なのかと。
上手くいかないから、次々と餌場を変えて、行く先々でまた溶け込めずにいる。その繰り返し。
…どういう状態を上手くいったと言うのか。どういうふうになればぼくは満足なのか。そもそも。
ゴールを決めずにスタートして、それで道に迷ったと嘆き、苛立っている。とんだ困ったちゃん。
人と違うことを受け入れて生きてきたのに、人と同じものなんて求めるからこんな思いをする。

満たされないなどとは言わない。こんなにたくさん、満たされている。何一つ不自由していない。

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