[なぞ] 2010/06/26

どうして他の人が普通にしているのと同じようにできないんだろう。そう思っていたけれど。

輝きは望むべくもない。時に押し流された理想。そんな中でも、看過してはいけないものはあった。
それは、言霊。言葉に宿る力。勇気と責任を持って自分の言葉で思いを語り、相手へと伝えること。
従前それ一本で渡り歩き、本来それでしか勝負できない人間が、その最低限の仕事をサボった過程。
勝敗ラインなんかより着目すべきこと。胸を張って自分を誇れるか。そこに誠意は、愛はあったか。
結局そこなんだ。自分をごまかして生きているから自信が持てない。後ろめたさに、押し潰される。
言葉の持つ重みを人一倍知っていたはずなのに。軽んじた。蔑視した。そして編まれたのが、あれ。

重要なのは内容。マークアップ言語とスタイルシートのように、中身と外観を分けて考えられたか。
寝転がったスタイルでいい。驚きや疑問の連続が、文脈の中で体をなさなくても。意味が通じれば。
それなのに体面を繕う。干渉を嫌う真の理由に触れないまま。誰も傷つけたくない振りなんかして。
人間見た目じゃない、と主張する一方で人の目に脅かされて。
隠しごとなど何もないという顔をして、肝心なことは黙秘で。
実は表裏一体の、車の両輪として。連携させて考えられたか。

鏡の前に立つようなもの。他人とふれあうことで比較できる。自分が、どれだけ異常なのかを。
この性格を深く反省しなければならない。人間不信で、疑心暗鬼で、心のどこかで見下していて。
そして、回顧しなければならない。本当に誠実な態度で、接してきたか。出会いを、大事にしたか。
応答がないことを寂しく感じたとしたら、それは自分も他人に同じ思いをさせている可能性があって。
結局、心を開示できるかどうかの違い。まだ自分の奥を見せられないから、どこか影を帯びている。
もう一度、ちゃんと挨拶回りしよう。見てくれる一人一人のおかげで、ぼくが生きていられることを。

そもそも前提が間違っていた。自分だけが悩んでいるなんて被害妄想が、全認識を歪めていた。

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