好きな色はなんですか。
人間の目というのはよくできていまして、色をこんなにあざやかに識別することができます。色彩を見分けられれば目に見えるものの感じかたがまるでちがうと思います。美しさの概念といいますか、それだけ色彩を受けとる私たちの感受性が育っていくことにもつながりますし、だからこそこんなに芸術性や感情というものが発達したのだと思います。
さて、色というものは私たちの生活にも身近に活用されていますが、その中でおもしろいと感じるのは、それぞれの色に私たちがイメージを持っているということです。赤は暖かみがあって、青は清涼感で、緑は自然で、黄色は注意を引きつけて…などなど。ときには服装の色づかいひとつでその人の性格が想像されてしまうようなことさえあります。商品やスポーツチームが統一したイメージカラーをもつのも、色が重要なプロパティと位置づけられているためでしょう。
色とイメージが私たちの頭の中で強く結びついていますので、そこには好みというものも生まれるでしょう。私の場合ですが、色にはとくにこだわりはないほうだと思っています。まずセンスがありませんし。それから先に述べましたが色にはそれぞれ多くの人が抱いている既成のイメージというものがある程度はっきりしていますので、状況や気分によって適切に使い分けるのがベストかなという気がしますから、とくにこれというものはありません。好きかどうかでいえば原色系はどの色でも好きです。やはり人間として生まれて、こんなに色鮮やかな世界を享受できるというのは本当にすてきなことですから。
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