[笑いの模擬戦 ザ・ドリームマッチ] エントリーNo.2 ヴィータ×ティアナ

「なあ、ティアナ。ちょっと相談なんだけどよ」
「はい? 何でしょう、ヴィータ副隊長」
「ああ…。今度の出撃で聖王のゆりかごに突撃することになってんだけどな? どういう作戦でいきゃいいかと思ってさ」
「作戦って……立てるまでもないでしょう。ヴィータ副隊長なら正面突破で楽勝じゃないですか」
「そうだな、ベルカの騎士なら堂々と受けて立つのが――。…いや、でもな? あんな巨大な戦艦だ、中に何が待ち構えてるか知れねぇ」
「へえ…、珍しく慎重なんですね。では、ガジェットが現れたら、遠距離攻撃で様子見ながら戦うっていうのはどうでしょう?」
「あー、それはいいな。あたしのシュワルベフリーゲンで……いや、でもな? ゆりかご内部はAMF効いてるし、弾が思い通り飛ばねえかもしれねぇ」
「考えすぎですよ…。副隊長ほどの力があれば、戦闘中に何とかできるでしょ」
「…そううまくいきゃいいけどよ。もし失敗して、それた鉄球が味方に当たっちまったりしたら……」
「ちょっ…! それあたしに対する当てつけですか?」
「それに、そんな大一番で攻撃外したりしたら、周りで見てる戦闘機人たちにヒソヒソ言われてすんげぇ恥ずかしい思いすんぞ?」
「っていうか大一番でギャラリー気にしてる場合ですかっ? …もう一発撃って、それで当てれば問題ないじゃないですか」
「でもな? 一発目撃つとき『シュワルベフリーゲン!』って叫んじまってるから、もう一回続けて『シュワルベフリーゲン!』って言うの結構照れんだよなぁ」
「魔法の詠唱恥ずかしがる魔導師なんて初耳だー! 黙って撃ってください!」
「あたしが言わなくてもアイゼンが勝手に叫ぶんだよ!」
「知りませんよそんな設定! あーもう古代ベルカ式は奥が深いですね!」
「しかも、その二発目もまた外して味方に当てちまったら」
「まだそれ引っ張るんですか?! ……な、ナンバーズから先に倒せばいいじゃないですか!」
「んなこと簡単に言うな…! あいつらの改良の早さ見くびんなよ!」
「なんであたしが怒られてるんですかっっ! まったく……そんなに心配しなくたって、なのはさんが一緒じゃないですか」
「……あぁん? どういう意味だ、それ」
「なのはさんも一緒に出撃するんですよね? でしたら、たとえナンバーズに囲まれてピンチになってもなのはさんが助けてくれる――」
「ふざけろ、タコ! そこは普通逆だろうが!」
「逆って何がですかっ?!」
「危なっかしいのはなのはの方だっつってんだよ! いつも無茶ばっかするわ、体に負担かけるわ、一人で抱え込むわ…。だからあいつはあたしが守ってやらねえといけねぇんだ…!」
「……。あー…、そういうことですか。その気持ちがなのはさんに届く日が来るといいですね…」
「ッッ!! そ、そんなんじゃねえッ!」
「ぐへぇ?! ……な、なんで叩くんですかー!」
「勘違いすんなよな! その、なのはが心配ばっかかけさせっから、ただそれだけで…っ! あ、あたしは別にあいつのことなんか何とも思っちゃ……」
「うっわ…。あたしが言うのもなんだけどこの人わかりやすっ…」
「まさかなのはを勧められるとはな……! クソッ、ティアナに相談したのが間違いだった…。二度と相談なんかしねぇからな!」
「はいはいそうですか! だったらなのはさんに振り向いてもらえなくて勝手に傷心しててください」
「そんときは……はやてがいつも行ってる病院の先生に頭なでてもらうし」
「この節操なしめ!!」

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