[笑いの模擬戦 ザ・ドリームマッチ] エントリーNo.1 キャロ×シグナム

「どもどもども~っ! キャロでーす!」
「…シグナムだ」
「ギョヘエェ~~ッ」
「二人合わせて――」
「いやいやいや…! ちょっと待て、今もう一人いなかったか?」
「やだなぁ、シグナム副隊長。フリードに決まってるじゃないですか。ほらここに」
「いやそれはわかるが…。なぜこいつが舞台にいる?」
「わたしとフリードは一心同体ですから」
「そうか……。だが大人しくしててくれんとやりづらいぞ。ただでさえこんな…お笑いなど苦手だというのに…」
「ええ、ですからシグナム副隊長には最初から期待してません。今日はフリードの芸でも披露しようかと思って♪」
「なんだとー!」
「それじゃフリード、まずは炎を吐いてみて!」
「ゴオオオオ……ッ!」
「なっ…ほ、本当に始めるとは…。これでは私の立場が――」
「はいはい、笑いも取れない人はどいててください。そこにいると火が燃え移りますよ?」
「貴様ーっ! 散々コケにしおって…! み…見てろよ、炎くらい私にだって! ――紫電一閃ッッ!」
「ちょっ…! なにそんなガチで対抗してるんですか! 会場が吹っ飛んだらどうするんですか…まったく大人げない」
「くっ…。ならば……アギト、出て来い!」
「だ、駄目ですよ。他の人舞台に上げたらトリオ漫才になっちゃうじゃないですか。ネタ用意してないですよ?」
「問題そこか?! って、だったらその召喚竜はなんだー!」
「だからフリードはわたしの分身みたいなものですし」
「むう…。何だかその言い訳ですべて押し切られてる気がするが…」
「でしたら…今から証拠をお見せします。それじゃ、フリード次。腹話術いくよー」
「キュイィ~~ッ」
「…ん? 今のどこが腹話術だ? ただ鳴いただけではないか」
「違いますよー。今のはフリードの口の動きに合わせてわたしが『キュイィ~~ッ』って言ったんですよ」
「わかりづらいわ! たしかに声はそっくりだったが!」
「あ゛あ゛ー、キャロさんー。あなたは本当にいい人だー」
「ノーマッドだとっ?!」
「――あれ? ――声が、――遅れて、――聞こえるよ?」
「フリードリヒはそもそもそんなことしゃべらん!」
「もうー、そういうボケじゃないですか」
「というかやりたい放題だな…。こんな生き生きしたキャロは初めて見る…」
「続きましてー。ユーノ司書長のモノマネ」
「キューッ! キューキューッ!」
「そんなのアリかー? というか今はフェレットにならんぞ?」
「細かいことは気にしない、気にしない」
「しかしだな…。だいたい、そんなモノマネ誰だってできるではないか。別段面白くも何ともない」
「…じゃあ副隊長やってみてください」
「な…! い、いや、無理に決まってるだろそんなこと」
「なーんだ、口だけですか。さすがニトナムさん♪」
「おのれ、言わせておけば…! ぐっ…い、いいだろう。ならば私も騎士の誇りを見せてやる! ……きゅ、きゅー」
「えー続きましてー」
「無視するでないっ!!」

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