うめ物語

2010/12/07

何様

水戸市の観光イベントで披露されたというアンコウの吊るし切りの
様子が動画投稿サイトに上がっていたので見ました。
…リンク? 貼らねえよめんどくさい。
これからの寒い季節にぐつぐつやるアンコウ鍋なんかを想像すると
思わずじゅるり。いえ食べたことないですが。
もう一つ、「水戸はこれでいいんだ」とえらそうな感想を持ちました。

というのもですね、昨今のいわゆる萌えビジネスの広がりについて
個人的に思うところがありまして。



水戸といえば今年、コミケットスペシャルが開催された場所です。
地元の納豆を使ったカレーや美少女キャラクターがデザインされた
梅酒などの商品が生まれ、多くの人を集める呼び水になりました。
取り組みがテレビのニュースでも取り上げられたくらいですから、
世間の注目度や経済効果なんかももはや無視できないレベルに
達しているのでしょう。
他にも各地で、萌えキャラや「聖地」を活用した町おこしの動きが
相次いでいます。

そういう取り組み自体は、多少「うわぁ」とか思いつつも歓迎して
いるのですが、でも地域活性化の観点から見たときにそういうのに
頼ってて大丈夫なのかと心配になります。
オタクは熱しやすく冷めやすいのが特徴で、一つの作品がわっと
盛り上がっても、すぐに興味は他のものへと移っていきます。
ソースは俺。
だから一時的に盛り上がっても、けして長続きはしないでしょう。
ゲゲゲの鬼太郎くらい不朽の名作になれば観光資源として使える
でしょうけど、そうでないとブームが去った後がきついと思います。

ですので、萌えビジネスは地域振興のあくまできっかけととらえて
ほしいです。
そういう新しく持ち込んだもので、その地域に古くから根づいている
特産品や名物を「上書き」してしまったらもったいないな、と。
ぼくは旅行や食べることが好きで、その場所でしか味わえないものを
食べるのが一番の楽しみです。
その点ではB級グルメの盛り上がりなんかにも期待しています。
それぞれの地域が、日本の豊かな食文化を守り伝えていくことが
将来にとって重要ですし、恒久的な地域活性化につながるのかなと。

水戸も他の場所も、一度名前を広めたそのあとが勝負どころです。
ぜひ萌えに頼らない町おこしをお願いします。

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