今ひとつだけ決めたことがある あなたとは離れない

2009/06/03

ふるいひび

本の売上ランキングにゲーム攻略本が入ってると複雑な気分。こんにちは。

アニメ感想
今さら消化とかどんだけー。

マリア様がみてる 4thシーズン 第9話「仮面のアクトレス」
なにこの百合ハッテン場!!<おまえも何言ってんだ
いやその、演説会が始まる前のシーンなんですけども、舞台袖で緊張しているであろう
祐巳たち立候補者に、それぞれの姉妹がそばについてて励ましたりしてるわけですよ。
それがね、もう。
由乃は令とちちくりあうわ、志摩子は乃梨子と手を取りあうわ、祐巳にいたっては
祥子に抱きしめてもらったあげく「お姉さまのぬくもりが…」とかハアーン?!<?!
いえ基本的にこの手のシーンは大好物なんですが、さすがにTPOわきまえなさいと。
そんなの他の候補者が見てたら目もあてられないというか、むしろあてられるというか
(熱気に)、演説会を前にしてエナジードレインくらって戦意喪失に決まってます。
なんていうか、薔薇さまが代々世襲制を維持している理由がわかりましたよ(待て
よく考えたら、薔薇の館ってすごいところですよね。
全生徒公認のベストスールたちが日夜集まってパヤパヤしてるんですから。キャッ。
(夜は集まってねえしパヤパヤもしてねえよっていうかパヤパヤは極上生徒会だ)

あと注目ポイントは、志摩子のキラースマイルでしょうか。タジタジな由乃も面白い。
のとー派には「友達だって言ってくれてうれしかった」も外せません。いい涙です。
そして、ある生徒(笑)の母親との会話をきっかけに、瞳子のことばかり意識するのは
やめようと気持ちを切り替える祐巳の心の強さ。ますます大人になっていきます。

マリア様がみてる 4thシーズン 第10話「キーホルダー」
イベント的には動きはないですが、そのぶん人間関係や心理がよく描かれていました。
とくに、乃梨子と祐巳のからみが多かったです。(性的な意味じゃなくて(わかってるよ
乃梨子が祐巳に対して抱く気持ちっていうのは、ほんと痛いくらいよくわかるんです。
ますます孤立して心を閉ざしていく瞳子のことが心配で心配でしょうがなくて、
早く祐巳と結ばれてほしくて、それなのに瞳子と距離を置いたまま悠然と構えている
賢者モード(違)の祐巳を見ているのがもどかしくて、気が気じゃなくて…っていう。
祐巳の本心はラストの一言に集約されていますが、それにしたって落ち着きすぎ。
由乃が慌てるのもうなずけます。そして真似して余裕ぶってる由乃がまたいじらしい。

今回目立ってたのは真美でしょうか。よくしゃべります。こんなに元気っ子だったっけ?
新聞部のバレンタイン企画の説明で台詞が多いとか、中の人が斎藤千和さんだとか
そういう要因もあるんでしょうが。
ですが、そもそも今までは祐巳がそのポジションにいたはずです。ドタバタ担当的な。
それが今やすっかり賢者モード(だから違)になっちゃって、お役御免っぽい感じで…。
祐巳の内面の成長をうれしく思う反面、一抹のさびしさも感じたりする複雑な心境。

マリア様がみてる 4thシーズン 第11話「ハートの鍵穴」
典きたー。
瞳子をはさんで祐巳のライバルだし、キャラクターも原作で気に入っていたんですが、
いやもうすっごいかっこいい。
なんていうか、男前? 薔薇さまとは別のベクトルで女子にもてそうなタイプです(えー
むしろ、一年前に静が当選してたら静→典っていう黒薔薇の系譜ができてたかも。
さらに瞳子ラヴだなんて素敵すぎます。もちろん演劇部部長としてだけじゃないはず。
あんた…いいとこに目ぇつけてるじゃねえか。<おまえ誰
「祐巳さんのことが好きなんでしょ? だって、あなたをいつも見ていたもの」とか!
しかもわかってて略奪しようとするなんて! いいぞもっとやれ。(修羅場見たさに)

クリスマス後から前話あたりまでの瞳子の行動や考えはつかみづらかったんですが、
今回は瞳子視点の話ということで、今までわからなかった部分も見えてきました。
両親や柏木など、身内には見せる飾らない表情やストレートな言動がいいですよね。
こういう一面もあるんだなって。ここで一気に瞳子に引き込まれた感じです。

だからなんでしょうか。終盤、見ててつらくなりました。
祐巳を信じることに臆病になっている瞳子が、どこか他人に思えなかったです。
あまつさえ祥子にまで噛みつくとか。だってあの憧れの「祥子お姉さま」にですよ?
衝撃的な一幕ですが、疑心暗鬼にとらわれている状態だったのがうかがえました。
そのあとまた百数えるシーンも、原作だといまいち情景が想像しづらかったんですが、
ビジュアルで見せられると…これは痛々しい。
身をかがめる姿から「数え終わるのが怖い」というのがじわじわ伝わってきました。

それまでは漠然と祐瞳かなあ、と思っていましたが、この話ではっきりとそれを
願うようになったと記憶しています。
こんな状態からでも救われてほしいって。自分の殻を破って、幸せになってほしいって。

マリア様がみてる 4thシーズン 第12話「クリスクロス」
これまで祐巳と瞳子の仲について口出ししてこなかった祥子が、ついに行動に出ます。
それについて、最初は「自分からけしかけるなんてなんか祥子らしくない」とか
「世話焼きすぎ」って思ったんですが、よく考えるとたぶん違うんだろうなと。
祐巳のためにじゃなくて、祥子自身が悔しかったからしびれを切らしたんでしょう。
ライバルにすらなってくれない、という言葉がそれを物語っています。
「私も怖いもの」にも驚かされました。まさか祐巳をそんなふうに見ていたなんて!
祥子と祐巳という姉妹は、完璧超人で厳しいお姉さまが凡人な妹を導いてるという
絶対的な上下関係にあるように一見見えますが、実はそうじゃないんだっていう。
祐巳といっしょにいることで、祥子も変わっていったり、成長してきたんですね。
期せずして祐巳最強説が裏づけられた形です。
そんな祥子の正直な告白が、瞳子を動かす結果につながったんだと信じたいです。

そして、もう一人の立て役者こと乃梨子。あの言葉攻め(違)ラッシュはしびれました。
祥子とは異なる立場で――友達だから、それでもう言いたい放題なわけですか。
乃梨子本人は「言いたくないことも言わなくちゃいけない」とか言っていましたが、
それまでの瞳子の態度にうっぷんとか相当たまってたでしょうし。
なんていうか、これが背中を押すラストチャンス、みたいな思惑もあったのかなと。
こういう激しい言葉もぶつけあえる関係、いいですね。一年生コンビ屈指の名シーン。

カード探しでは、もはや本筋と関係なくなりましたが黄薔薇さんちのドタバタが。
令もKYなら、由乃もブチギレるし。夫婦喧嘩はワンちゃんもいやぁんって感じです。
そして田沼ちさとですよ。オープニングで祐巳たちが剣道場にワープしたとき
いの一番に立ち上がったのはちさとで間違いないと信じたいです。(しらねえよ)

…って、あれ? ここでエンドロール? これなんて逆レイニー止め?<逆?

マリア様がみてる 4thシーズン 第13話「あなたを探しに」
前話が中途半端な(原作とちがう)位置で途切れたので不思議に思っていたんですが、
今回やっと合点がいきました。つまり、前回終わった場面から続きが始まるんですが、

いきなり瞳子のプロポーズ

ですよ。
しかも、そのときの表情がですね、もう…なんて言ったらいいんでしょう?(聞くな
たまんねえのよ。かわいいのよ。恋する乙女なのよ。きゃー言っちゃった的な。
デレ反転とか釘デレとかそんなレベルじゃない、もっと恐ろしいものの片鱗を(ry
たとえるなら綾波レイが笑ったときみたいな? それぐらいのカタストロフでした。
この瞬間に立ち会えて、長年マリみてを追っかけてきた甲斐があったというものです。
いやファンの苦労なんかどうでもいいですね。ここまでよくがんばったよ、祐巳!

あとは祐巳を自分のホームグラウンドに連れこんで、ずっと瞳子のターン。
お祖父さまにほっぺたぶにーってやられたり、病院の人たちと交流を交わしたり。
病院への愛着の深さがうかがえる、地味だけど見ていて温かい場面が続きます。
11話感想で、身内に見せる表情がいいとか書きましたが、きっと祐巳にそんな自分を
見せたかったんでしょうね。今までは学校でつっけんどんな態度ばかりでしたから。
それも含めて「すべてを知っていただきたかった」んだろうな、って。

そして本当の地獄はここからだと言わんばかりに帰りの電車で真のデレ部分発動とか。
あんなんしゃべらすなんてずるいわー。
なんていうか、エロゲだったら事後のピロートークもんですよ。<たとえが台無しだ
本当にごちそうさまでした。おしまい。

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