ポセイ丼とかいらないし

2004/02/18

むかしのひび

きのうにつづけ。
携帯電話のなにが懸念されるかって、ひとつのものに機能をつめすぎなことです。話せりゃいいやん電話なんやし、というのも一理ありますがむしろ問題はそこではなく、便利になりすぎちゃうと危険だってことなんです。いろんな機能が増えて、ケターイがなければ利用できないサービスやできないことが増えて、端末の中に蓄積される個人情報も増えていって、そしてそれが故障したり紛失したときどうなりますか。おそらくダメージははかりしれないものになりますよね。これはもう、携帯電話を使っているというより、携帯電話に使われているという依存状態です。今でさえ、電池が切れそうになっているだけでギャーギャーさわぐ人ばかりだというのに。
こうしたつめこみ進化は、現在広まりつつあるリスク分散の考えかたにまったく逆行しています。そう、これからはリスク分散の時代なんです。システムのダウンサイジングによってコストダウンをはかったり柔軟性をもたせたり、ネットワーク上に資源やプロセスを分割して置くことで障害発生時や災害時のダメージを最小化したり、預金だって国内外をふくめた複数の金融機関に分けて預ける必要があるとされています。分けるほど金がない庶民には関係のない話だけどね! すべての機能がひとつの端末に閉じこめられた携帯電話では、バージョンアップのときに電話機まるごと取り替えねばならず、しかもそのたびに法外な料金がかかります。私はこのキシュヘンコウはずっと頭の痛い話だと思っているんですが、このようにデメリットはいっぱいあるわけです。それでも便利さをとりますか。それが携帯電話への依存性を知らずのうちに高め、極大的なリスクをしょいこむことになるとしても。

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