こころくんがべそかいて

2003/05/07

むかしのひび

屋根より高いあまやどり。(なんていうかノリで<しかも遅いし) しかし昨今の住宅事情のせいなのか、本当に屋根より高いものはあまり見かけませんでした。あんな高いポール立ててでかいこいのぼりつけて、なんてカジュアルに手間ですし。いえそういう本格的なのも見かけはしたんですが、それを立てているのが3階建てのお宅だったり、あるいは集合住宅だったり。惜しくも屋根には届いていませんでした。あとはもうちっちゃいのだけですね。2階の窓をちょっと開けてそのすき間から出しておく程度の。なんかあれ見ていて、旗日に日の丸の旗を軒先にかかげていた古い習慣を思い出します。
…ありましたよね?<孤立しないことを切に望みつつ たしかに今ではあまり見なくなりましたが、それでもタクシーとかが旗つけて走っているのを目撃することはあります。私のうちでも小さいころやっていました。国民の祝日、もちろん学校とかも休みなんですがこぞって早起きします。で、だれが言い出すともなく奥の棚から日の丸セットを引っぱり出してきて、旗布をポールに結びつけて先っぽに玉をつけて玄関先にオリャア。そこからようやく優雅な一日がはじまるんです。だからこう、いわばナショナルホリデーのすがすがしさを表象するようなっていうか、単純に紅白だからおめでてーなっていうか、その程度の意識だったように思います。言われてみれば、なんの意味があったんでしょうあれ。そのときはそれが習慣として染みついちゃっていたからなにも疑問を持ちませんでしたが。たしか、卒業式なんかで日の丸・君が代の問題が取り沙汰されるようになったのはそれからすこしあとのことだったと思います。いままで当たりまえだと思われていたことを、だれかがおかしいと言いはじめて常識が変わっていく、そういうことが私たちの歴史の中で数知れずありました。だから、いまノーマルだと思っていることももしかしたらおかしい点があるのかもしれない。常識にすがってばかりいてはいけない、ということを気に留めておいたほうがいいのかもしれません。反対に私みたいに常識のかけらもないのは問題外ですが。

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