鎌倉リナックスワールド

2003/02/10

むかしのひび

お待たせしました。先だってお知らせしたとおりきょうはエジプトハゲワシの日です。ああうちのカレンダーにえがかれているイラストの話ですが。頭のてっぺんまでふくよかなトキ色の羽でおおわれています。それでこれははげていないハゲワシだと書いたのが前回のお話ですけれども。<突如連載スタート でもあれからいろいろ考えたのですが、このイラストは実は若鳥のときのものではないでしょうか。そして壮年期を迎えるにつれて頭から首にかけてきれいにはげあがっていく、というのが私の予想です。ただしこれはけっしてマイナスイメージに結びつくものではなくむしろその反対です。ハゲワシはコンドルなどとならんで権力や威厳の象徴としてみられることも多いと思いますが、威圧感をあたえる風貌のためにはスキンヘッドはたいへん重要な要素と考えられます。つまりきれいなツルッパゲこそがハゲワシ社会にとって力強さや貫禄を示すステータスになっているのです。なので、自然界での苛酷な生存競争のなかを長年生き抜いてきて知識とたくましさを体得した老齢のハゲワシにだけ勲章としての坊主頭が享受されるのであって、毛がふさふさのヤングバードはまだまだ未熟者ということになります。ひよっこです。ピヨピヨ。ではなぜこのカレンダーにはシンボリックなはげた状態のイラストではなくまだ半人前の若鳥が起用されているかというと、それは見る人へのメッセージなのだと思います。これからの人生、いくつもの苦難や試練が待ちかまえていることでしょう。けれどそれらをすべて乗りこえていってはじめてその先にある光り輝くハゲ頭、もとい栄冠を手にすることができるのです。そんな飛躍への無限の可能性を秘めたエネルギッシュな若々しい姿をえがくことで見る人に希望をあたえようという。なかなかやってくれるじゃないですか。私ももし長生きしたらいずれ髪がうすくなるでしょうが、そのときに恥ずかしがったり隠したりしないでハゲワシのように威風堂々としていられたらと思います。それともうひとつ目標というか夢なのですが、一度でいいからハゲワシのあのつるつる頭をなでてみたいです。なかなか日記のネタかせぎになる楽しくてためになる2003年のカレンダーです。

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