ひとり顔パワー

2002/12/24

むかしのひび

旅先で聴く音楽は格別のものがあります。出かけるときに携帯のデジタルプレーヤーを持っていきました。出発までの待ち時間、乗り物の中、あるいは景色を眺めながら。自分のもっている曲なら家でも聴けるのだからわざわざ出先で、と思われるかもしれませんが、やはり外出しているという開放感も手伝うのでしょうか、聴いているときの気分はまったく異なるように感じます。リズムにひたりながら思わず口ずさんだり軽くステップを踏んでみたりするのも、屋外だからそういう気分になれるがゆえのことで。車窓の流れる風景を横目に見ながらスピード感のある曲を耳にすると心が躍りだすような気持ちになります。家の中で静かに聴くのとはちがい周囲の雑踏やさまざまな音もいっしょに耳に入ってきますが、そうしたノイズにまぎれて流れる旋律を聞き分けるのはライブ的な楽しみが得られます。こうしたことはなにも音楽にかぎったことではありません。天気のいい日は外に出て、芝生の上で本を読んだり携帯ゲームで遊んだり。また学生時代は試験が近くなると、大学周辺の喫茶店で長時間席を陣取って勉強にいそしむ人たちをよく見かけました。当時は勉強なら家でやればいいのにと思っていたのですが、きっとそのお店だから集中できるというなにか理由というかこだわりがあったのかもしれませんね。なにをするかというだけでなく、どこでそれをするか、その選択によってもきっと独特の気分や興奮を味わえるんじゃないかと思います。…どうして私はどこに行ってなにを見てきたかとかふつうの日記が書けないんでしょう。

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