ひとりでときめいてる

2002/10/27

むかしのひび

ふしぎな目覚めでした。昨夜は遅い時間に床について朝はふつうに目覚めたのですが、非常に眠りが深かったというか、本当にぐっすり長いこと眠っていたような感覚に陥りまして。それはもう丸一日眠ってしまったかのような、今日を24時間完全に寝て過ごして翌日を迎えてしまったのではと思い違うほどの錯覚でして、目が覚めてそう感じてあわてて会社に向かう準備を始めようとしてしまったくらいです。そして朝のニュースを観ようとテレビをつけたところ日曜日の番組が流れていたのでそれで事なきを得たというくらいです。というのも、長い夢を見ていたからだと思います。それで、いつもは夢を見ることがあっても起きたときにその内容をあまり覚えていないのですが、きょうは断片的ではありますが記憶に残っていたので書こうと思います。というか実は夢を見たらそれを日記に書こうとは前々から決めていたことなのですが、それがやっときょう実行できるという運びとなりました。よりによってこんなときにね。それでいてその内容のソースというのが前日に観たガンダムSEEDだったというあたりいかにも私というかげんなりなのですが。まあつづけます。――私は戦国時代の下級武士でして、小さいころから剣の修業に明け暮れていて中略でなんか敵国の城に単身乗りこんでいきました。で向こうの武士が大勢出迎えて刀を交えることになるのですが、相手もそれはサムライスピリッツと申しましょうか、こちらが一人なのに全員で一斉にという戦法は取りませんでみなさん一対一で勝負を挑んできます。私は次々とそれらを破ってどんどん城の奥に進んでいきます。で武将クラスの相手と戦うあたりまで到達してまたさらに斬るか斬られるかのバトルが続くのですが、その最後のほうに出てきたのが子どものころともに修業をした旧友(でこの人はだれだか忘れてしまったのですが、やはり現実世界でも私の知り合いだったと思います)だったと。で彼もこちらに気づいて、でも今は敵どうしだから戦うしかないわけです。決闘開始の合図を前におたがいに鋭い刃を向けあって私たちは対峙しています。戦国ですから勝負というのは一方の息の根を止めてはじめて決着がつくことになります。どちらかは死なねばなりません。彼の実力が相当のものであることは古い仲である私もよく知っているので、行方をまったく予想できません。そうすると死への恐怖がふつふつとわいてくるわけです。ここで果てるかもしれない。いえしかし私も一国の武士ですから覚悟を決めていなければならないはずです。失うものなどなにもないという捨て身の覚悟を。でもそのときふとある人のことが思い出されて、もしここで死んだらもう二度と話せなくなると思って、それがとても悲しくてこわくて涙がぼろぼろあふれてきて、そこへ非情にも決闘開始の旗があがって、ほぼ同時に旧友が斬りつけてくるのですが私は泣いていたので視界がにぶっていて太刀筋を見切れなくて――。というあたりで目が覚めたと思います。いかにもファンタジー小説な展開で自分の趣味を再確認したのと、丸一日どころか二十余年の歳月が走馬燈でしたのでそりゃ睡眠時間を錯覚するのも無理はないわなとひとり納得した朝でした。最近生きるとか死ぬとかいささか不謹慎なことを考えているからそれが夢に現れたということなのでしょうか。それとも、夢の内容は深層的な心理が顕れてくるものだとよく耳にしますが、きっとそういうことなのではないかと。今の私をつなぎとめているものがなんであるかを、これによって自分でははっきり自覚できたと思っています。そう。これは禁断症状であり、また末期症状なのです。

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